つみきのいえ

12分の短いアニメです。見たのはNA無しバージョン。
柔らかく温かいタッチで描かれた人物に声は無く、ピアノの音楽と生活の音だけ。
世界は水に沈み、人々は高く高く積み上げた家で生活しています。
その中で一人暮らしているおじいちゃん。
落としたパイプを取りに、積み上げたつみきの家へ潜っていくと、様々な記憶が蘇っていく。

粗筋だけだとこれだけなんですが、2時間の映画を見た以上の感動がありました。
この短い時間で泣いてしまった…

積み上げた時間が重なって、つみきのいえを作っていく。
海に沈んだたくさんのつみきのいえには、それぞれの人生が積まれている。
宗教や肌の色や生活習慣が違っても、時間の流れと、いずれ死に逝く事だけは全ての生物に共通していて、人はずっといつかは無くなる「つみきのいえ」を作り続けて生きていくんだなぁ…。

人間の切なさと喜びが短い時間にぎゅぎゅっと濃縮されている素晴らしい作品。

良い物を見ました。