SP 革命篇
感想を書いていないものがたくさんあったので一気にUP。
長かったですね〜。
テレビシリーズから足掛け4年?
やっと完結です。
大儀のため、と謎の言葉を発した尾形に疑いを抱く井上。
尾形の大儀が今明らかになる。
ネタバレしてます。
腐敗した権力を暴くため、テロリストと手を組んだSPたち。
尾形は国会議事堂を選挙し、国民に政治家達の真実の姿を見せ付ける。
この選挙シーンは爽快感さえあります。実際にこういう事が起こったら、私もテロリストのほうに肩入れしてしまうでしょう。
ネットの声がリアルだと思います。
テロ行為が進むうちに尾形の真実が明らかになり、伊達の正体も分かるわけですが、尾形の大儀の根本は父親を殺された事への復讐だったと。
……。
うーん。それじゃただの「私怨」で「大儀」って言葉は薄っぺらくならないか?
最初はそう思ったんですが、2回目、3回目と見ていくと、大儀だけを持ち続けてテロを起こせる人ってあまりいないのかも…と思うようになりました。
人間は利己的な生き物ですから、「自分」が関わっていないと長年モチベーションを継続できない気もする。
大儀と私怨の部分は、まだ答えを出せないですが。
井上たち四人は新四係と団体戦があったり、トラップをしかけたりと、テロが進む間も活躍中。
団体戦は革命編アクションの中でも見せ場です。
それぞれの戦い方が個性があって面白い。
笹本が最後に平手打ちに変えるところがしびれる。笹本ちゃんかっこいい!
銃を突きつける井上の鬼気迫る表情が凄すぎて、あのシーンは息を呑みます。
あれだけ感情が昂ぶっても、戻ってこられるのが井上の強さなんだなと。
そして、相手を気絶させた後お約束の手錠忘れで緊張が一気に緩む。
この二つで井上のキャラがすごく現れているな〜。
国会議事堂に乗り込むシーン。
防弾チョッキを着てないよ、と見せるところは一瞬乳首を出すのかと思ってびびった(笑)
乗り込んで机の上に足をかけて立つ笹本様がかっこいい。
SPで一番カッコいいのは笹本様です!
ここで井上が一度だけ発砲。
井上が銃を撃つのは人を守るときだけ。SPを体現しているキャラだからこそ、むやみな発砲はしないのですね。
敵となったはずの井上を守るため銃を撃つ尾形に、迷う一面が見える。
尾形と井上は光と影のように、セットになっている存在なんだろう。
同じ相手に親を殺され、片方は光を、片方は影を選んだ人。
混乱の中逃げ出した麻生を追う尾形、尾形を追う井上。
総理を追いかけている尾形がターミネーター1のシュワちゃんみたいで笑ったw
怖いよ!
そして、初めて二人が対峙し戦うのですが、かつては信頼しあう上司と部下であった二人が銃を向け合う…。
哀しいシーンです。お互いに迷いを見せながら、自分の道を曲げない。
結局は尾形が勝つのですが、井上を殺せないのが尾形の哀しい部分だ。何もかも捨ててしまえればもっと楽に生きられるのにね。
暗がりから屋上に出て一気に広がる黄色い空。
飛ぶヘリコプター(ヘリはVFXだそうでw)
麻生はやっと罪を認め、尾形の復讐は終わりを迎える。
向かってくる井上を見る尾形はどこか解放されたように感じる。
ここで井上に殺してもらえれば、尾形の描いた物語は終わりなのだ。
ただ、尾形の計画通りに動かない井上は、脅しても銃を撃たない。彼は人を殺すためには絶対動かない。
「期待はずれ」と言いつつも嬉しそうな尾形は、井上の行動に救われていたのではないか。尾形が捨ててきたSPの職務を、井上は守り続ける。
それを見届けて自殺しようとする尾形だたが、間一髪で阻止され捕まる。
倒れている尾形のポーズが「シェー!」に見えて仕方ないのですが…。
シリアスなシーンなのに笑ってしまうじゃないか!
麻生より尾形に駆け寄って止血する井上は、ここだけは職務より感情で走っていたように思えます。
尾形は拘束され、罪を償う…かと思えば看守が「もうすぐです」と意味深な台詞。
そして平和な町で仕事をする井上に、半年振りのあの感覚が。
頭キーン!痛っ!
そこでダダッダダッダ!とエンディング。
えーーーー!終わり?!
って感じですが…。
ここで終わってしまうのは寂しいし、釈然としない部分も多々あるのですが…。
SPというドラマは井上と尾形の物語だから、尾形の復讐が終わるとドラマとしては完結するのが正しいのかも知れません。
SPたち四係の仕事は、私達の目に見えないところで続いていくのでしょう。
岡田にはそろそろ別の役もして欲しいので(笑)これで終わりでいいんだと思います。
長い間楽しませてくれてありがとう。