舟を編む
玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか──。言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる三浦しをんの最新長編小説。
しをんさんの本は自分の好みに当たりはずれが大きいのですが、今回は大当たりでした。
辞書を作るという地道な作業。それにまつわる人たちの情熱。
言葉、文字への思い。
国を形作るのはその国の言葉である。
過去からの歴史を引き継ぎ、次代へ伝えていくことは言葉なくしてはありえないこと。
話はとても読みやすいし、登場人物もキャラが立っているので、一気に読めました。
タイトルのつけ方もすごく素敵だと思います。
帯の雲田さんのイラストも可愛い。
プロファイラー ダヴィンチ
3つの中でこれが一番面白かったな。
松井冬子さんと並ぶと、二人とも濃いわぁ!
すごい濃厚!!!
ダヴィンチのヨハネは始めてみたんですけど、岡田も言うとおり何か不思議なものを感じますね。
テレビの画面を通して見ているのに、引き込まれそうな空気がある。
ヨハネは聖者なはずですが、私には禍々しいものに見えた。
暗闇の中にいるし、微笑みも、どこか冷たく感じる……。
次代を超越する天才が何を考えていたのか。
頭の中を見てみたい(笑)